椎間板ヘルニアと坐骨神経痛の違い|自己判断が危険な理由とは
椎間板ヘルニア
腰痛
椎間板ヘルニアと坐骨神経痛は同じではありません。違いを医学的に解説し、ネット情報で自己判断する危険性と、当院の考える正しい対応をお伝えします。
「ヘルニア=坐骨神経痛」と思っていませんか?
腰やお尻、脚に痛みやしびれが出ると、
ネット検索で
-
椎間板ヘルニア
-
坐骨神経痛
という言葉に行き着き、
「自分はヘルニアだ」「坐骨神経痛だから仕方ない」
と決めつけてしまう方が非常に多く見られます。
しかし医学的には、
この2つは同じものではありません。
まず知っておくべき大前提
坐骨神経痛は「病名」ではありません
坐骨神経痛とは、
坐骨神経が刺激・圧迫されて起こる症状の総称です。
つまり、
-
痛み
-
しびれ
-
張り
-
違和感
といった症状名であり、
原因を示す診断名ではありません。
椎間板ヘルニアとは何か|医学的な定義
椎間板ヘルニアとは、
-
椎間板の中にある髄核が
-
外へ飛び出し
-
神経根を圧迫する状態
を指します。
これにより、
-
腰痛
-
お尻から脚にかけての痛み
-
しびれ
-
筋力低下
などが起こることがあります。
つまり、
**椎間板ヘルニアは坐骨神経痛を引き起こす「原因の一つ」**です。
坐骨神経痛を起こす原因はヘルニアだけではありません
医学的には、坐骨神経痛の原因は非常に多岐にわたります。
代表的なものとして、
-
椎間板ヘルニア
-
脊柱管狭窄症
-
梨状筋症候群
-
仙腸関節機能障害
-
腰椎の関節機能障害
-
筋膜や軟部組織による神経刺激
などがあります。
画像検査でヘルニアがなくても、坐骨神経痛は起こります。
ネット情報で自己判断することの危険性
最近特に増えているのが、
-
病院に行っていない
-
画像検査を受けていない
-
それでも「自分はヘルニア」と思い込んでいる
というケースです。
ここに大きな落とし穴があります。
ヘルニアがあっても「無症状」は珍しくありません
医学的には、
-
MRIでヘルニアが見つかっても
-
痛みやしびれが全くない
というケースは決して珍しくありません。
逆に、
-
強い痛みやしびれがある
-
しかし画像上はヘルニアが見当たらない
ということも多くあります。
「画像=症状」ではない
これが非常に重要なポイントです。
自己判断が招く最も大きな問題
自己判断で、
-
動かさない
-
過度に安静にする
-
痛み止めだけで様子を見る
こうした対応を続けると、
-
関節の可動域低下
-
筋力低下
-
身体の使い方の偏り
が進み、
症状が長期化・慢性化するリスクが高くなります。
人間工学的に見る「症状が治らない理由」
腰や骨盤は、
-
上半身と下半身をつなぐ要
-
日常動作の負荷が集中する部位
です。
痛みが出ると、
無意識に身体をかばい、
-
片側に体重をかける
-
股関節や膝で代償する
-
腰を固めたまま動く
といった誤った動作パターンが身につきます。
これが、
「原因が取れても症状が残る」
「何度も繰り返す」
大きな理由です。
当院の考える正しい向き合い方
当院では、
-
「ヘルニアかどうか」だけ
-
「坐骨神経痛という名前」だけ
で判断することはありません。
重要なのは、
-
どこで神経が刺激されているのか
-
関節は正しく動いているか
-
身体の使い方に破綻がないか
という機能的な評価です。
当院のアプローチ|原因を一つに決めつけない
当院では、
-
腰椎
-
骨盤
-
股関節
-
周囲筋群
を含めて全体を評価し、
-
神経への負担を減らす
-
関節の動きを正常化する
-
再発しにくい身体の使い方へ導く
ことを目的に施術を行います。
「ヘルニアだから治らない」と諦める前に
椎間板ヘルニアがあっても、
-
痛みなく生活できている方
-
手術をせず改善している方
はたくさんいます。
一方で、
「ヘルニアではないから大丈夫」と放置し、
症状を悪化させてしまう方も少なくありません。
当院によく寄せられるご相談
-
ヘルニアと言われたが何をしたら良いかわからない
-
坐骨神経痛と診断されたが改善しない
-
病院では様子見と言われた
-
ネット情報を見て不安になっている
このような方は、
自己判断ではなく、正しい評価が必要な状態かもしれません。
まとめ|名前より「状態」を正しく見ることが大切
-
坐骨神経痛は症状名
-
椎間板ヘルニアは原因の一つ
この違いを理解することが、
改善への第一歩です。
ネットの情報だけで決めつけず、
今の身体がどうなっているのかを正しく知ることが、
遠回りのようで一番の近道になります。
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